作中で使われた言葉の補足。
なんか知り合いから『訳わからん』という諭吉張りに偉そうな台詞をたたきつけられたので判りにくい単語を並べ立ててみた。





哲学的ゾンビ
体中の細胞が数ヶ月で全て新しいものに変わる事も踏まえて自我やら魂を真面目に取り組む哲学。
具体的に言うなら『一年前の自分と今の自分は同じ記憶を持っているだけで別人なんじゃないか?』みたいな感じ。
わかんない人は『魂の無い肉人形』の事だと覚えて欲しい。まあ魂の存在自体微妙だけど。
ド○エモンワールドの人間が死んだ魚のように濁った目をしているのはきっと『どこでもドア』の所為だと俺は信じてる。
人間のデータ化による転送や自我と記憶をダウンロードした機械なんぞで考えられる思考。不老不死なんかも同じ。

カオス
煮えたぎったシチューというか一番初めの原初というか。
色々なものがごちゃごちゃになって、何がなにやらわからなくなるほど様々なものが絡み合っている状態なんかを言う。
具体的にいうならスパゲッティモンスターが地球温暖化の原因だとか本気で言ってる頭のかわいそうなお兄さんの精神状態とか。

深層心理の海
人間皆心の奥底では繋がってるんだよ。だから皆ラブ&ピースで行こうぜみたいな甘ったれた説。テメェら人生舐めてんのか?
猿が芋を洗うところからどっかの学者が心理学っぽいの交えて立てた仮説。
だが結局説を出した当人がコレを否定している辺りから胡散臭い。
まあオカルト好きな人とかには悪魔の証明を盾にコレを未だ信じている人も居るらしい。

ランチェスターの法則
ものすっごく簡単に言えば数が多い奴つえー!数の多い奴すげー!数の多い奴マンセー!みたいなことを言ってる法則。
兵力や武器の配給を考慮した戦略モデルのこと。
作中ではたまに合ってる様で間違っている言い回しをするが、その思考をしている人間が凡人なのであえて間違えさせてることが多い。

ゴシックホラー
18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した神秘的っつーか衒学的っぽいゴシック小説風なホラーのこと。
怪奇現象、宿命、古い館、廃墟、幽霊。まあレトロな恐怖ってことで。

古びたカルト
主に邪教のこと。『古びた』カルトという言い回しは正しいのかどうかわかんない。
黒羊の仮面をかぶって全裸でコーラン読んだりするのを想像してくれればいい。要するにカオスっぽい何か。

サイコ
サイコパスの略称。精神異常とか犯罪とかそういうイメージをもたれがちな言葉だが。
何故かサイコキネシスだとか多重人格探偵サ○コだとかに使われ人気が高い。世の中間違ってるよ。色々と。

センチメンタル
感傷的な、情緒的な、情にもろい、涙もろい、などを意味する英単語。
最近は和製英語っぽい感じになるまで普及してきている感じ。
メンタルが精神だからセンチ単位の精神ということで『気が短い』の意だと子供の頃は思ったが間違っていた。

タンパク質
L-アミノ酸が多数連結(重合)してできた高分子化合物であり、生物の重要な構成成分のひとつ。
肉の比喩なんかでも使われ『タンパク質が足りない』なんて表現される。
タンパク質は卵白質とも言うようなのだがこっちはあんまり広まってないマイナーな呼び方。
まあ結局蛋白が卵を現している辺り『タンパク質が足りない』だと『卵が足りない』の意になると思うのだがどうだろう?

ES細胞
本来ならば完全なヒトになるべき細胞を、もっとも初期の段階でストップさせたもの。
肉体のどの部分にも変化できる全能性を持っている。要するに受精卵っぽい何かだとおぼえてくれればいい。

この世界は夢
仏教だったかインド神話だったか、神話にはそういう思想がやけに多い。
マトリックスや攻殻機動隊も似たようなことを言っている。
まあ、万物の全ては人間の脳が捉え、ソレを自我が受け取っているわけだから。
脳が虚偽の情報を流すか世界そのものが間違っているならば確かにそういうことは起こりえるし否定しきれないわけで。

ワンショットワンキル
一回で撃ち、一回で殺しスタコラサッサと逃げるという狙撃の基本。臆病者って素晴らしい。

パラドクス
一見すると筋が通っているように思えるにもかかわらず、明らかに矛盾していたりすること。
本質的に、パラドックスは、「生か死か」「在るか無いか」のような二極が対立する論理において生じる。
終わらない思考、エンドレスの比喩表現としても使われる。
どうでもいいけど動物の名前に見えるのは俺だけだろうか?

ざくろ
ザクロ科の唯一の属であるザクロ属の小高木、もしくはその果実。
人肉の匂いに似ているという俗説や血のように赤い花から死に関する神話がある。
釈迦が鬼神にこの実を与え、人食いをさせないよう約束させたらしい。食物連鎖を阻む時点で神様はどこか間違ってる。

デスゾーン
今にも死んでしまいそうな空間のことだと思う。造語。
火線が交差する状況だとか戦車のまん前だとか、足がガクガク震えて辛抱たまらなくなる状況を指す。
最近は安易な横文字が増えてちょっと血管がピクピクします。素直に死地と何故いえないのか?まあニュアンスは多少違っているけど。

ネガティブ
『元気が無い』だとか『鬱だ』とかいう状況、あるいは心情。最近は安易にこういうことを言う人が多いから面白くない。
面白いとも思えない。つまりはこういう心情。

若年性アルツハイマー
所謂ボケのこと。コレを自虐ネタとするあたりで洋子の品性下劣さは疑う余地も無い。
まあ言葉狩りは不毛なので個人的には大反対だけどね。

ジーザス
普段偉ぶってるくせに何もしない人のこと。
あるいは『例のうまいことやった奴』『生粋の詐欺師』ともいう。
世界の半分近くで聖人として崇められているらしい。結構偉い人。
なんか馬鹿にしてスイマセンでした。でもとりあえず神の名の下に人殺しをしていた人間は死んで良いと思う。
あとヘルシングでカトリックの癖に自殺推奨していた奴。美人だから一瞬許しそうになった。

労働の神にファッキンジーザス
労働の神とか言ってる時点で多神教って感じがバリバリなのに何故か無視している辺り洋子の(ry
ファッキンはファックのこと。意味は親に聞くといい。

アイデンティティ
自分の存在意義。中学生辺りはこういうのに四苦八苦するらしい。
作中で『今は出来るだけ良い結果を出して上に認められたいの』とか洋子はいってるけどそういう感情。
強迫観念とか封建主義とかに良く利用されてる。つーか宗教って大体こういったものを利用しているからなんだかなと思う。
作中ではアダルトチルドレンがバリバリ出てくるので『良く自我が保てるな』ってぐらいアイデンティティが曖昧な連中でいっぱい。

レ・ミゼラブル
ユーゴーの書いた大河小説。
理不尽な展開と力強い生き様が涙を呼ぶらしい。こういう小説はみていて飽きるのでアンマリ好きじゃない。
一切れのパンを盗んで投獄された人間とかが出てくる。
日本では『ああ、無情』が黒岩涙香によって名づけられた。
個人的にはこの題名がニヒリズムに酔っているようでアンマリ好きじゃない。
こうやってえり好みしている時点で中二病決定なのだがどうでも良い。

アダルトチルドレン
大人に成りきれてない大人の事。バーローな人の逆バージョン。
『体は大人!頭脳は子供!』を地で行く奴って最近多いよね。
別名DQN。人類の面汚し。人外。動物以下の畜生。etcetc。
わかりやすい悪に飛びつく外罰性を持っている辺り烏丸も人の事いえないと思うのだがどうだろう?

僥倖
思いがけない嬉しい偶然。ご都合主義とも読む。
奇跡のバーゲンセールは奇跡じゃなくてある種の必然だと思うのは俺だけだろうか?
奇跡奇跡言ってるとホント有難味無くなる。使っておいてなんだけど

ドッペルゲンガー
もう一人の自分。自分に良く似た別人の事を指す。
脳の異常によって出る症状の一種だとわかっており『自分が複数いる感覚』 がその正体らしい。

二重人格
漫画、ラノベ、ゲーム等に出てくる定番の症状
幼少時の虐待なんかが原因の一つとなるらしい。自分を客観視しすぎただけでこうなるんだから人間の精神ってコワー。

タナトフォビア
死恐怖症のこと。本当にそんなものが存在するのかはよう判らん。
まあ深層心理の海を出しちゃった時点で今更何を出したって一緒だろう。
そういうことで苦情は一切受け付けない。反論は許さない。
誰だって死にたく無いと思うものだし、どういった症例がタナトフィビアと判断されるのか多少興味はある。

アナクロ
ダイハードシリーズに出てきたブルースウィリスみたいな人のこと。
古臭い手法で強引に物事を進めたりハイテクは苦手ってだけで高そーな液晶をぶっ壊したり。壊すんなら俺にくれよ。
ハイテクよりもこういう多少古臭いほうが燃える。なんつーか鉄と油の濃い臭いがしそうで好き。

バイオレンス
『殺せ殺せ殺せ!!皆殺しだ!!アヒァヒァヒァヒァ!!この世は地獄だぜ!!もっと血をよこせ!!』
・・・・・とかいう個性もへったくれもない暴力的で血みどろな情景。あるいは性格。ストレス発散にはなる。
一昔前のバイオレンス映画は頭悪い展開ばっかりで嵌る。なんかよくわからんけど嵌る。

睡眠障害
眠れない人のこと。あるいは睡眠のリズムがずれやすい人のこと。
3のシーンで出てきた洋子の場合、後者のパターン。眠れないんじゃなくて早めに起きすぎたら夜中に寝れなくなる。

お好み焼き
アレの比喩表現。アレだよアレ!わかんないかなアレだって!!兎に角アレ。
焼く前のもんじゃ焼きでもいい。具がたっぷり入ったお粥なんかも似ている。
つまりはそういうもの。あと匂いはすっぱい。寧ろゲロ。

コンプレックス
自分が気にしている劣等な部分。
『みんなが俺を馬鹿にしている』とか『俺の友達は一人もいない』とか『俺はこの世界で一番不幸だ』とか。
それらそういう状況の比喩としても使われる。大きく分けて、実際に同情を誘うケースと自分に酔っているケースの二通りがある。

有機物の機械
『人間』の比喩表現の一つ。
魂等の存在を人間は妄想し、それらを機械と人間を分ける要素としてよく出してくるが、此れはこの際関係ない。
結局それらが存在したとしても其れは魂という名の臓器であり自我を構成する役割を持つ複製可能な情報でしかないわけで。
ゆえに人間は自分が超高度な機械であるという『見方』からは逃れられない。
まあ心も魂も精神活動の一種であるから存在はするのだろうね(そう信じたい)此れも見方の一種であって其れのみの真実でも無いし。

ペルソナ
最近出た面白おかしいゲームのことじゃないよ。あれは3だし。
人間が使い分けている自分自身の演出のこと。自分自身の心の仮面。
徹夜明けの変なテンションと言い張って女子にセクハラする男子とかも此れに分類される。お前の行動はあからさま過ぎて笑えない。
昼ドラなんかでは此れを良くかぶっている人間が多い。俺あんな人間関係の中生きていく自信ないわ

ロジック
理屈、意味、倫理、構造、まあそんなもの。深く考えなくてもいい。こういうものは知らないほうが幸せだ。
考えるのなんてやめましょう。楽になれるよ。きっと、多分。いや、絶対。

アルゴリズム
特定の目的を達成するための処理手順。昆虫の行動を説明するときにもこの単語が使われる。
蟻ロボットのアルゴリズムなんてのは面白い。
簡単なルールと仕組みを複数の個体に設定するだけで、一体一体では意味を持たずとも群体でひとつの流れを組んだりだとかして。

アドレナリン
人間の脳内物質のひとつ。出るとめちゃくちゃ興奮するらしい。
脳内麻薬といってもいい。元々は「闘争か逃走か」といったストレスの出る極限状態を中和するために存在する。
興奮する様は抗鬱剤の打ちすぎてハイになっちゃう状態に似ている。URYYYYYYとか言い出しかねない。めっちゃ目がうつろで怖い。

ジャイアニズム
お前のものは俺のもの。俺のものは俺のもの。某国民的アニメの登場人物の名前から作られた造語。
『世界は俺を中心に回っているんだ』的な今時天動説以下の理屈を信じている輩の比喩としても使われる。
まああの考えも見方によっては間違っていないけどね。
自分がジャンプして着陸する様だって主観で見れば地球が落ちてきているとも見れるわけだし。






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